はじめに:お金のこと、どう伝える?
「子どもにお金のことをどう伝えたらいいんだろう?」
長いあいだ、そんなふうに悩んできました。
でもある日ふと思ったんです。
「ありがとう」と一緒にお金を渡すだけで、伝わり方がまったく変わる。
わたしが子どもに伝えたいのは、
お金は感謝やつながりの中にあるものだということ。
そんな思いから、小さな実践をはじめました。
お手伝い=報酬、ではなく「ありがとう」の形
たとえば、子どもが「お風呂を洗ってくれた」とき。
以前のわたしなら
「それやったら〇〇円ね」と“交換”のように言っていたかもしれません。
でも今は、こんなふうに声をかけています。
「助かったよ〜!ありがとう、ママうれしい」
「これ、ママのお礼ね。〇〇円、受け取ってくれる?」
“ありがとう”が中心にあるだけで、
お金のやりとりの意味がガラッと変わる。
子どもはちょっと照れくさそうに、「いいよ!」と受け取ってくれます。
子どもの変化:「つぎ、なにか手伝うことある?」
伝えたいのは、
「これをしたから△△円」という交換ではなく、
「誰かのために動いたら、
感謝されて、
その“ありがとう”が形になって届いたんだよ」
ということ。
お金は、ありがとうの“見えるかたち”。
そう意識するようになってから、
子どもはよく「次はなにかお手伝いある?」と自分から聞いてくれるようになりました。
お金は「うれしい」の気持ちがつまった贈りもの
もちろん、報酬としてお金を渡すことも悪くないと思います。
でも私は、お金の「やさしい側面」や「あたたかさ」も伝えていきたい。
「ありがとう」
「たすかったよ」
その気持ちの延長にあるものとしてのお金。
そんな感覚を、子どもの中に育てていけたら――
おわりに
つい「これやったらいくら」と言ってしまいそうになるけれど、
わたしが子どもに伝えたいのは、それだけじゃありません。
お金は、命令の対価じゃなくて、
「うれしいね」「たすかったね」という気持ちがこもった贈りもの。
日々のお手伝いの中で、
そんなお金とのやさしい関係が、少しずつ育っていったらうれしいなと思います。


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